F#を学ぶ:F#の導入
F#を利用できる環境を整える
Windowsを使っているならば、一番簡単なのはVisual Studioをインストールすることだと思います。
ただ、Visual Studioはエディタ部分が弱く、リガチャでの記号表示やEmacsキーバインドへの標準対応がなされていないようで、個人的には使いにくい環境だと感じています。
そのため、今回はWSL2上にF#の環境を構築する方法をとりました。
Microsoftが提供しているこちらのサイトでSDKとランタイムが配布されているので、ここから最新のSDKをインストールしました。
インストールしたら dotnet --version
コマンドでインストールできている事を確認します。
エディタの導入
リガチャと思い通りに動くEmacsキーバインドが利用できる環境という事で、VSCodeをチョイスしました。
長いことEmacsを使ってきた私ですが、最近はもっぱらVSCodeを使うようになっています。
WSL環境との相性も良く、とても重宝しています。
VSCodeには、Ionide-fsharpという拡張機能をインストールします。
この拡張機能をインストールしておけば、コードを書きながらほとんどリアルタイムで型チェック等を行ってくれます。
REPLを起動する
Rubyにはirb
、OCamlにはocaml
というREPL環境が用意されていますが、F#にも同様の環境があります。
導入できたことの確認として、最後にREPLの起動を確認しておきます。
コンソールから dotnet fsi
でF#のREPLが起動します。
REPL上では、OCaml同様式;;
で式の評価をしていくことができます。
また、#help;;
ディレクティブで使用可能なREPLに対するコマンドを確認できますが、一覧してみるとわかる通り、OCamlのREPLが持っているような豊富なディレクティブは無く、良く使うのは#quit;;
ぐらいで、あとはたまに#load
を使うぐらいだと思うので、わざわざ確認するまでも無いかもしれません。