そんな訳で、今年はブログを立ち上げて何かあったきっかけで記録をつけてきたので、今年やったことを振り返ってみようと思います。

仕事周りの話とか

18年にWeb業界に転職して以降、バカでかいRoR製のモノリシックなアプリケーションを分割していく仕事をしてきました。
今年のはじめも引き続きこの仕事をしていて、言ってみればアプリケーションのマイクロサービス化というのを生業にしていたということになります。

今年の初めごろは、対象のサービスを1年以上に渡って触ったこともあって、それなりに細かいところまでソースコードの様子が分かるようになり、そもそも分割作業を始める前に自信を持って壊せるように周辺を整える必要があり、例えばテストを書いたり、曖昧な挙動を仕様として明確化したりする仕事を先にやるべきでは?という思いが日に日に強くなっていました。

チームの会議でも何度となく今やっている分割の仕事を止めて、まず足場を固めようという話をしましたが、何かと理由をつけて話をそらされてしまったり、果てはテックリードも務めているチームのリーダから「話を振り出しに戻したがる」という奇妙なレッテルを貼られ、評価されてしまったのを記憶しています。

暖簾に腕押し、糠に釘という感じで取り組んだ仕事から手応えを得ることができず、当時のノートを見返すと相当参っていた事がわかります。

さらに追い打ちをかけたのが、同じことを上司が言い出したところ、あれほど私の意見を批判していたチームリーダがコロッと手のひらを返して上司の意見に従ったことでした。
「何を言ったか」ではなく「誰が言ったか」で評価が変わる上、ひどいレッテルまで貼られてこれ以上ないほど悔しい思いをしたのも今年の出来事でした。

半年ほど経ってCOVID-19の影響もあって部署再編があり、新規事業の立ち上げに配置転換されました。
(もしかしたら会社は、マイクロサービス化のような直接価値を生まない仕事にリソースを割き続ける事へのリスクを感じていたのかもしれません)

ずいぶん参っていた自身の精神状態に対しては渡りに船といった感じだったのでしょう、後半はそれなりに面白く仕事をすることができたと思います。
(年末にかけて、温度差のある部署とのコミュニケーションに心を削られてしまったので、あまり良い仕事納めではありませんでしたが……)

取り組んだ技術

新規事業の立ち上げで、改めてRubyとRuby on Railsにさわることになりました。
(そして、ある程度の規模の開発では型システムが欲しいなという気持ちを強くしました。)

ブログに挙げた個人的に調べた技術周りのことを振り返ってみると、しばらくぶりにガッツリRailsで新規事業立ち上げに関わったこともあり、プライベートで調べた事もRubyやRails関連の話が多かったです。
このほか、仕事でサーバサイジングをしないといけない都合もあったので、ベンチマークまわりも調べたりしました。

その反面、まったく触ったことのない技術であったり、本当に(個人的に)関心のある技術に対して手を伸ばすには至りませんでした。
来年は積読になっているRustの入門書をきちんと読んで実践したいと思います。

次のステージに向けて

来年は、2年ほどWebサービスづくりをやってみた結果、データベース的なサイトやECサイトを構築するのよりも、生産に関連するような技術や古いソフトウェア資産が作り出した情報資産を将来にわたって持続可能な形にしていく技術が好きだなあと強く感じたので、そういう方面で頑張れるように努力したいと考えています。